出典:オイルのノート
例年、この時期には友人のタケノコ山でタケノコ堀りをするのが楽しみで、もはやルーティーンワークになっているほどです。それが今年に関してはそれもできませんでした。
気温の変動が非常に大きかったために、タケノコの生長の足並みがまったく揃わなかったそうです。
タケノコ友人曰く、もうとっくに伸びすぎて親になっているタケノコもあれば、まだ芽も出ていないものもありで、タケノコ山がいつになくバラバラに乱れている、今年はダメだねという連絡もあって、恒例のタケノコ堀りは諦めました。
そこである日、近所の公園に付属している竹林にでかけてみました。この公園は近所の友人曰く”結構タケノコ採っている人いるよ”、と聞いていた場所です。厳密に言うと、それって窃盗になるのではと思うですが、まあ黙認されているようです。
とにかく現場を見に行こうと出かけてみると、1m以上も伸びたタケノコを何本も発見!もはやタケノコ掘りできるような状態ではありません。完全に伸びすぎです。
ちょうど草刈りをしていた公園管理のおじさんにもらってもいいかと聞くと、どうぞどうぞ、だけどこれじゃ硬くて食えないでしょうということでしたが…
タケノコの先端部に手をかけて、思いっきり倒すと“ボキっ!”とよい音がして見事に折れました。
紫色になっている元の方の節を触ってみると、まるで竹です。非常に硬くてざらざらで、これは食べられそうにないので、この色変わり節だけは取り除くことにしました。その結果、節を取り除いた部分は”輪っか”になりました。これが肉厚でボリュームがあり、食べても歯が立ちそうな感じです。
タケノコはまず糠を入れたお湯でゆでてアクを抜き、糠を洗って落としてから米のとぎ汁に入れて発酵させることにしました。玄米の周りには乳酸菌がたくさんいて、米のとぎ汁は水キムチにも使うほど、発酵を促すスターターにむいているのです。発酵したかどうかはとぎ汁を少しなめてみるとわかります。すっぱくなっていたら発酵終了です。
早速タケノコをゆでてアク抜きします。これはいつもと一緒です。
30分~1時間程度ゆでてから糠を水で洗い落し、濃いめの米のとぎ汁に浸けます。さすがに腐るのは怖いので、まじない程度にタケノコの重さに対して10%の塩を投入しました。
気温が低かったせいか3日間かかりましたが、室温放置で発酵させることができました。とぎ汁はしっかりすっぱいです。
発酵したタケノコを取り出したら、洗わずに(ココ大事らしい)メンマの太さぐらいに切ってからザルに広げて干し上げることにします。
1週間干したら、なんだか茶色くなってカラッカラになりました。木の枝のようです。
いよいよメンマができたらしいので、ゴマ油と鷹の爪、醤油でおつまみメンマを作ります。おうちごはんで本格ラーメンに挑戦!でダシに使った親鶏の皮をあらかじめ取っておいたので、これを一緒に炒めることにします。
メンマを水で戻します。おいしいものを食べようと思ったら手間がかかります。これでまずかったら怒りますね。