Monthly Archives for 2009年 1月

栗の骨格枝のカットバックによる超低樹高栽培法

 

 樹齢が15年以上経過したくりの骨格枝を、2.5m程度の高さまでカットバックするとともに発育枝を結果母枝とする剪定を行う超低樹高栽培法により、作業の省力化及び枝の若返りによる大玉化が可能となる。
[成果の内容・特徴]
短幹変則主幹形仕立て(従来の低樹高栽培法)で15年生以上となり樹高の高くなったくり樹の骨格枝を、チェーンソーで2.5mの高さまでカットバックする(超低樹高栽培法、図1)。

剪定は、当年使用した結果母枝を基部から剪除し、骨格枝から発生した一年生枝(発育枝)を結果母枝とする方法とする(図1)。

剪定作業時間が慣行の67%に短縮され省力化できる。また、脚立上での作業が慣行の1/3と少なくなり作業の安全性が確保され軽作業化できる(表1)。 4.カットバック後約4年で処理以前の収量に回復する(図2)。

一果重は、カットバックによる一時的な収量の減少に伴って大きくなり、その後収量の回復した4年目でも処理前より大きく大玉生産が可能となる(図2)。6.超低樹高栽培においては、長さが100~150cmで先端径が太い一年生枝(発育枝)が結果母枝として適している。

超低樹高栽培における適正な結果母枝密度は樹冠占有面積1m2あたり3~4本が適当である(表2)。 8.低樹高化により薬剤散布効率が向上し薬剤散布量の削減が期待できる。

出典:農林水産省農業研究センターS

 

丹波栗で大もうけのおじいさん(3)

 

2007年10月13日
それは栗の木の剪定にありました。つまり、栗の木の枝が横へ横へと広がらず、むしろ縦へ縦へと伸びるよう、若木のときから強制的に剪定していったのです。もちろん苗木を植える時は、従来より栗の木の間をつめて植えたのはいうまでもないことです。

結果は見事大成功。きっと近所の人はなぜそのおじいさんの栗林だけが収穫量も多く、しかも大きな実ばかりできるのか不思議がったことでしょう。

この話を聞いて私は、やはり人生「創意・工夫」が大切だと思いました。
栗は縄文時代から人々が食べてきた伝統ある穀物です。普通の人なら、栗の木を従来通り自然のままに栽培し、「収穫量や粒の大きさはこんなものなのでしょうがない」とあきらめることでしょう。

しかし、その考えを破って、「もっと○○するにはどうしたらいいのだろう」と発想したそのおじいさんのすごさに感心しました。

その後、そのおじいさんは丹波の農業試験場にそのノウハウを伝授し、今やその方法は丹波地方全体に広がりつつあるそうです。

 樹齢10年くらいまでのクリはどんなに強く切っても、まず樹が枯れることはありません。むしろ剪定しない樹の方が枯れる確率がずっと高くなります。ただし、太枝を切った場合には必ず切り口に防腐剤(トップジンMペーストなど=ホームセンターに売っています)を塗っておきます。剪定は主枝や骨格の形にこだわらず、30cm程度の新梢が発生する範囲まで切り詰めるようにします。主枝の配置は本数ではなく、上下の枝が重ならず、樹全体にまんべんなく日が当たるような樹形に仕立てるのがポイントです。さらに以下の点にも留意してください。
 1)2月中に窒素10~20%含有の化成肥料を1樹当たり約1kgを株の周辺に撒く。
 2)クリは自家受粉では実がつかないので、近所に別のクリがないときは、必ず近くに別の品種を植える。
 3)元気のいい枝に実がつく。短く弱い枝は思いきって主枝近くまで切り詰める。
 4)樹はなるべく低く仕立てる。高さ3.5mを超える樹は中心部まで日光が届かず、実の付きが悪くなる。
 5)どんなに強く剪定しても、切り過ぎということはない。弱った樹ほど強く切る。
すると翌年必ず強い新梢が発生する。
 なお、一般に果樹はどんなにいい品種でも、その種子を撒いても同じ実はなりません。自然に生えた実生苗から、優良品種を超える品質の実ができる確率は1万分の1と言われます。趣味で育てている場合でも、おいしい実を成らすためには、丹沢、筑波、石槌など既存の優良品種の苗を園芸店から購入して植えることをお勧めします。
(K.Umeya)
【参照】都麦出版

 

クレソン 栽培

 

 クレソンといえば、淡色サラダの色味やハンバーグやステーキなどメイン料理に1~2本がさらりとつけあわされているところをみかける程度ですが、プランターで栽培してみると、クレソンに対するイメージはかなり変わります!

外食したときなど、あまりにもほんのすこしのクレソンがお皿にのっているので、さぞかし貴重なのかと思いきや、実はとても生命力がつよく、栽培は超カンタン。

プランターからあふれんばかりに伸びるので、どんどん収穫してしまいましょう♪

実はクレソンはれっきとした緑黄色野菜なので、つけあわせやサラダにこだわらなくても、おひたしにしたり、味噌汁やオムレツ、グラタンの具材など、案外「ふつ~」に食べられます。
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イタドリの若芽が顔出した♪ (04/4/1)

 

 あっという間に3月も今日(31日)で終わり、明日はエイプリルフールですね。 どんなウソをついて驚かせようかと、ワクワクしていた昔を思い出しました。 テレビのドッキリ番組じゃないですが、大成功の快感を得るには、演技が上手じゃないとすぐバレてしまいますね~(^-^;)。

 ところで、イタドリの若芽がもう顔を出したと言ったら、ウソだ~と言われるかも? いいえ、本当です♪
 例年なら4月中旬頃に赤い芽を出す春一番の山菜のことですが、まだまだ小さいですが証拠に今日(31日)の画像をご紹介します♪

 これは、秋田県の一部(本荘・由利地方)で、昔から食べられているそうです。 何故なら、タデ科のオオイタドリの若芽のことを「サシ」とか「さしぼ」と言われていて、鳥海山の麓で採れる「さしぼ」は一段と美味しく味が違うそうです。
他の種類の若芽なんて美味しくないそうですよ~。お気をつけ下さ~い(^-^;)

  このサシボを茹でてマヨネーズと醤油で和えて食するととっても美味です! 他には、天ぷら、おひたし、油炒め、お味噌汁にと色々楽しめます。 若ければ若いほど、ズルッとした粘りとほのかな酸味がたまりません。 赤い若芽からすぐ緑の芽になってもまだまだ美味しいです。シーズンになるとよく食べるせいか便通が良くなるだけでなく、便の色まで緑色になったりして、とにかく体調が良くなること間違いなしです(*^-^*)。 鳥海町出身の方には、懐かしい故郷の味の一つかもね~♪。
【参照先不明】