Monthly Archives for 2011年 2月

カラスムギ

 

 原産地はヨーロッパから西アジアにかけての地域。日本では史前帰化植物として存在し、春から初夏にかけての野草として見られる。また、野生種のカラスムギを栽培化した穀物がエンバクである、といわれている。
 植物の名称に「カラス」や「イヌ」と付けるのは、それが人間の食用には適さない植物であるという見方によることが多く、このカラスムギもその1つである。しかし実際は食用に適しており、欧州や中東では栽培化以前にも野生種が利用されていた。日本では麦自体が広まったためにカラスムギまで利用する必要がなかったとされる。但し飢饉の際は稀に食された。稲作以前は採集食物として、また原始的栽培食物として利用されていた可能性もある。
 野生のカラスムギの穎果を覆う穎には屈曲した長い芒(のぎ)があり、穂から脱落するとこの芒が乾湿運動によって屈曲点を軸に回転を繰り返す。この回転運動によって穎果は土壌に押し込まれ、発芽に有利な位置に置かれる。
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アオダモを種子から育てよう

 

アオダモとはこんな樹木です

・落葉性広葉樹で、樹高は10 ~ 12m程度になる中高木性の樹木です。
樹皮は青灰から褐灰色で、すべすべした手触りがあります。葉っぱは羽状複葉といって、一枚の葉っぱが5 ~ 7枚程度の小葉からなっています。小葉には鋸歯があります。
・アオダモの材は、プロ野球選手用のバットとして使われています。
バットには長さ1mで太さ7cm×7cmの角材が必要です。また芯去り材(丸太の中心を避けた材)を使いますので、おおよそ直径16cm以上の木を利用します。
・アオダモの種子はおおよそ5年に一度豊作になります。豊作年と豊作年との間は、ほとんど種子が成りません。豊作年の6月には、小さな白い花が房状に多数開花します。
・アオダモ材は天然林からの収穫が主流だったため、近年は資源量の減少が心配されています。そこで、日本野球機構などの野球関連団体や官公庁、および市町村などの自治体が中心となり、高校生やプロ野球選手等による植樹活動が行われています。

— いつ種子を採取するか —

・アオダモの種子は6月 ~ 7月ころに果皮が赤く色づいてきますが、この頃に採取しても発芽はほとんどしません。
・採種時期は早くとも9月下旬頃からが良いでしょう。
・あまり遅く(11月以降)に採取すると、種子の乾燥が進み発芽率が落ちてくるので、10月中をめどに採取してください。
・アオダモの植栽場所の周辺域に生育する親木から種子を採取することを心がけましょう。

出典:アオダモを種子から育てよう – 北海道立林業試験場