Monthly Archives for 2023年 8月

ネコに「マタタビ」

出典:SciencePortal

「ネコにマタタビ」は蚊を避けるため
謎の行動を遂に解明

 ネコがマタタビにじゃれつくのは常識だが、どうしてかは誰も知らなかった。この謎の行動に岩手大学や名古屋大学など日英の研究グループが挑み、「蚊を避けるため」という明快かつ意外な結論を導き出した。
原因となるマタタビの成分は従来の説とは異なり、蚊の忌避剤として人間に役立つ可能性まで見えてきて、基礎研究の急展開に研究者たちも驚いている。

 ネコはマタタビが大好きだ。マタタビは日本や中国、朝鮮半島などに分布する落葉つる性植物。ネコがこの匂いを嗅ぐと、なめる、かむ、顔や頭を擦りつける、ゴロゴロ転がるなどの「マタタビ反応」を示す。ヒョウやライオンなど、他のネコ科動物も同じ反応をする。

予想外の原因物質が浮上

マタタビの葉の成分を分離し、それぞれをネコに与えてみた。すると全く予想外のことが起きた。ネコはマタタビラクトンではなく「ネペタラクトール」という物質が染み込んだ濾紙(ろし)に対し、マタタビ反応を示したのだ。これまでは見逃されていた物質だ。

ジャガーやアムールヒョウ、シベリアオオヤマネコがマタタビ反応を起こした。こうした結果から、ネコ科動物にマタタビ反応を起こす重要な物質がネペタラクトールであることを発見した。

床にゴロゴロ…は物質を体につけるため

「単に匂いで気分がよくなって転がるのなら、ネペタラクトールがどこにあっても床に転がるでしょう。ところがネコはそうしませんでした。おそらく意図的に、ネペタラクトールの匂いの源に顔をこすりつけています」と説明する。ネコが転がるのは、たまたま床や地面にマタタビがある時にそうしているだけ、という訳だ。

ネコのマタタビ反応がネペタラクトールを体に擦りつけるための行動で、これによって寄生虫やウイルスなどを媒介する蚊を避けていることを解明。「ネコはなぜマタタビに反応するのか」という長年の謎に決着をつけた。

殺虫効果も判明し、特許申請に発展

 今回の研究を通じ、ネペタラクトールに蚊の殺虫効果があることも判明している。蚊がネペタラクトールを忌避する効果を調べようと実験したところ、予期せず全て死んでしまったことから分かった。宮崎さんらを発明者とし、岩手大学と名古屋大学が特許を申請している。日本脳炎やジカ熱などの伝染病を媒介する蚊の忌避剤を開発する可能性も出てきた。

マタタビは蚊を遠ざける

 

健康山ぶどうを育て続ける職人

出典:ふるさと21

 

岩手県 下田澤山ぶどう園

岩手県の九戸村で山ぶどうの栽培を行っている下田澤さん。
昭和56年に地域で一番最初に山ぶどうの栽培をはじめましたが、実が付くまでの約4年間は夢と不安が絡み合った大変な4年間だったそうです。 それから月日を重ね、研究と探求を続けた結果、10年目以降からは甘い実を付ける木を選別し、おいしさに拘った山ブドウ栽培を目指して来ました。
それと同時に、除草剤・化学肥料を使わず、ワインを作る際も酸化防止剤を使わない健康と安全に拘った品を作り続けています。

— 山ぶどう・山ぶどう果汁について —

山ぶどうは一般的なぶどうに比べ、ポリフェノールとビタミンB6が約3倍、カルシウムが4倍、鉄分が5倍、リンゴ酸が5.5倍と栄養価がとても高く、酸味も甘みも強いという特徴を持っています。
縄文時代からワインやジュースにして飲まれていたそうですが、疲労回復、滋養強壮、美容効果も高いと言われています。
生の山ぶどうは糖度が14度をこえる物も出るため、生食でご賞味頂ける他、お菓子作りや絞って果汁としてご利用頂けます。

下田澤さん自慢の山ぶどう果汁「森の貴婦人」は、山ぶどうを一粒一粒丁寧にもぎ取り、栄養分を壊さないように低音殺菌で処理したこだわりの果汁です。
健康の為に飲んで頂いたり、ソース・健康ジュースなど、使い方は様々です。

 

天然!山ぶどう!

山ぶどうは、古事記にもその名が記されてる程昔から人々に愛されてきた、由緒ある山の恵みです。

今では、数多くの品種があるぶどうですが、その多くはヨーロッパやアメリカがルーツ。

山ぶどうは甲州と並んで、日本に二つしかない在来種、基本的に日本だけに分布しますが、中でも北海道から本州の山間地に多く、晩秋には月の輪熊やヒグマが山ぶどうを食べて冬眠に入ると言われ、古来より滋養あふれる果実として知られてきました。

実がなるまで6年もかかり(普通のぶどうの3倍)、雄の木、雌の木があり、雌の木が実をつけますが山葡萄の木を見つけても、ほとんどの木には実をつけていることはありません。

実も手の届かない高い場所が多く素手で採取できることも少ないことから一般には、実を採取することが困難です。
実も小さく、房もボリュームがなく、一粒からほんのわずかな果汁しか採れません。

収穫量が少ない事から、山に自生する山ぶどうは、大変希少なものになっています。
生食のほか、ジャム、ジュース、シロップ漬け実を乾燥させ、ドライフルーツ(干し山葡萄)など甘酸っぱくて、美味しく、文句なしの極上品です。
出典:えぞ散歩

 

秋に植えるおすすめの野菜10選

出典:Garden Story

 

秋の家庭菜園はメリットいっぱい

 秋からスタートできる野菜は、バラエティーに富んでいます。ここでは、ビギナーでも育てやすい、おすすめの野菜をピックアップ。管理のポイントは。

— 大根 —

直根性で移植を嫌うため、種まきからスタートします。春まきと秋まきができますが、ビギナーには秋まきが育てやすくて味もよいのでおすすめです。秋まきの場合、8月下旬〜9月上旬が適期で、間引きながら育成し、10月下旬〜12月頃に収穫します。

まだ虫が活動している時期なので、種まき直後は不織布をべたがけし、成長してきたら支柱を立てて防虫ネットを張った「トンネル栽培」にするのがおすすめです。

— ハクサイ —

鍋の具材には欠かせない、冬の定番野菜の一つです。9割以上は水分ですが、カルシウムや亜鉛、ビタミンCなどの栄養素がバランスよく含まれています。ハクサイは連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

— ほうれん草 —

ほうれん草は栽培期間が短く、種まきから育成します。春まき・夏まき・秋まきができますが、ビギナーには管理がしやすく味のよい、秋まきがおすすめです。

一般家庭の場合、一気に収穫しても食べきれないことがあるので、1週間ずつずらしながら少量ずつタネを播く「ずらし播き」がおすすめです。プランターでも簡単に栽培できます。

— ブロッコリー —

ブロッコリーは、花蕾(からい)という開花前のつぼみを食べる野菜で、花菜類に分類されますが、花菜類は葉菜類に含まれています。ブロッコリーは花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

収穫が遅れると食感が悪くなるので、つぼみが締まった状態のうちに切り取りましょう。

— キャベツ —

キャベツは花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。本葉が5〜6枚ついた、がっしりと締まった苗を選びましょう。連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

結球した球を押さえてみて、かたく締まっていたら収穫。地際に包丁をさし入れて、切り取ります。

— シュンギク —

シュンギクは冷涼な気候を好み、生育適温は15〜20℃で、トンネル栽培で越冬できます。春まきと秋まきができますが、ビギナーには管理がしやすい秋まきがおすすめです。

草丈が約20cmになったら収穫します。抜き取って収穫してもかまいませんが、一般家庭では「摘み取り収穫」がおすすめ。茎の途中で摘み取って、節から出る脇芽を伸ばすことを繰り返すと、次々と脇芽が出て長く収穫できます。

— カブ —

直根性の野菜で移植を嫌うため、種まきからスタートします。春まきと秋まきができますが、ビギナーには管理のしやすい秋まきがおすすめ。

カブは連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。小カブ種で直径5cm、大カブ種で直径10cmくらいに育ったら、抜き取って収穫します。プランターでの栽培も可能です。

— タマネギ —

タマネギは種まきから育苗まで2カ月ほどの期間が必要なので、花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。細すぎず、太すぎず、茎の直径7〜8mmの苗を選ぶのがポイント。

葉が8割ほど倒れてきたら、抜き取って収穫。畑に並べてしばらく乾燥させたのち、4〜5個ずつ葉を束ねて紐で縛り、軒下などに吊しておくと、長期保存ができます。

— イチゴ —

イチゴの栽培は、花苗店で苗を購入してスタートします。

植え付けの適期は10月中旬〜11月中旬頃で、収穫は翌年の4月下旬〜6月上旬頃です。

イチゴの株元の膨らんだ部分を「クラウン」といい、クラウンには成長点があるので、これを埋めないように浅植えにするのがポイントです。

花が咲いたら、筆などで花の中央をなでて人工授粉をしましょう。ヘタの部分まで赤くなったら収穫。イチゴは夏頃から盛んにランナー(ほふく茎)を伸ばし、成長点を持った子株がつくられます。2節目以降の子株をとって増やすこともできますよ!
出典:GardenStory

 

ワラビの根から本物のわらび餅を作りたい

出典:ディリーポータブル

ワラビの根っこから
本物のわらび餅ができました!

わらび餅を作ることになったきっかけは昨年の夏まで遡る。知り合いが環境保全のために整備している宮寺ふくろうの丘公園を見学させてもらったのだが、そこにワラビが自生していたのだ。

粉から手作りのわらび餅は長年の悲願だが、そのためには土地所有者の許可が必要。山菜としてワラビを食べるのなら新芽を摘むだけだが、わらび粉を作るとなると根っこを掘らなければいけない。それを許してもらえる場所がなかったのだ。

ワラビの根を掘っていい場所が見つかった。
わらび餅を作ることになったきっかけは昨年の夏まで遡る。知り合いが環境保全のために整備している宮寺ふくろうの丘公園を見学させてもらったのだが、そこにワラビが自生していたのだ。

粉から手作りのわらび餅は長年の悲願だが、そのためには土地所有者の許可が必要。山菜としてワラビを食べるのなら新芽を摘むだけだが、わらび粉を作るとなると根っこを掘らなければいけない。それを許してもらえる場所がなかったのだ。

公園の端にワサワサと茂るシダ植物、これワラビじゃないですか。

そんな時に出逢ったのが、この公園に自生するワラビである。これぞ千載一遇のチャンス、掘りたい!

12月、すっかり枯れたワラビ。

ワラビの根は細かった

今回もそれなりの覚悟をして臨んだが、川原などに比べれば土がかなり柔らかく、圧倒的に掘りやすい。そのためサクサクと掘り起こせるのだが、肝心の根に澱粉を蓄えている様子がなくて焦る。

ワラビには芋的な部分は皆無だった。横置きになったゴボウみたいな根から、果たして澱粉はできるのだろうか。

自生するワラビの端っこ部分を管理者の方と一緒に掘らせてもらった。

いくら掘っても澱粉が蓄えられる芋的な部分は見つからなかった。

ワラビを掘って澱粉を精製してわらび粉を作るという行為が初めてなので、何が正解なのかよくわからない。だから楽しいんだけど。

とりあえず根茎を切って断面を確認してみると、意外なことに白い部分がかなりあって、これなら澱粉が取れるかもという淡い期待が持てた。効率はかなり悪そうだが。

新作ロールケーキみたいですね。

試しに白い部分をちょっと齧ってみると(※生食はダメですが)、ヤマイモやレンコンっぽいサックリしつつも粘りを感じる歯ごたえで、苦味やアクはそんなにない。物理的に土がついているので土っぽい味はするが、これは良質の澱粉が取れそうだという気がする。

とりあえずリュックに入るだけの根っこをいただき、本物のわらび餅作りに挑む。これだけあれば最低でも一人前くらいは作れるだろう。

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バラをじゃがいもに刺して植える

出典:ちえとく

 

バラをじゃがいもに刺して植える
1週間後、不思議なものが生えてきた

私たちは様々な場面で花を送ったりもらったりします。母の日、父の日、誕生日、なにかお祝い事があった時など…しかし残念なことに、カットされた花はすぐにしおれ、枯れてしまいます。今回はそんな花が再び根を生やし、長い間ずっと鑑賞できるようになるワザをご紹介します!

必要なもの:

  • カットされたバラの茎
  • じゃがいも
  • ペットボトル
  • 植木鉢

まず、鉢に植えたいバラの茎を選びましょう。はじめに茎の葉をすべて取り除き、花から5センチほど下の部分をななめ45度に切ります。

裏ワザ:花がまだ元気であれば、小さなコップに水を入れて差しておくだけでも数日は楽しむことができます。

ここでじゃがいもの登場です。じゃがいもに、バラの茎と同じ大きさの穴をあけましょう。このとき、穴を広げすぎてしまうと花が安定しないので注意が必要です。

植木鉢に6~7センチほどの高さまで土を入れ、その上に茎を差したじゃがいもを置きます。

その上から残りの土をかけ、茎のまわりを埋めたら、作業は大体終了です。

最後の作業は、バラの茎を守るミニ温室の作成です。使い終わったペットボトルをリサイクルして使うことで、バラが成長しやすい温度を保つことができます。

まず、ペットボトルの底を切り取り、バラの茎にかぶせるようにそっと設置していきます。水をやりたい場合は、ペットボトルの中に入れるのではなく、周りの土にかけるようにします。

後は、新たな生命が育ってくれるよう祈りながら待つだけです。はじめの芽吹きは意外と早く始まるかも知れません。

このじゃがいもを使ったワザは、世界中のガーデニング愛好者の間で様々な種類の植物を育てるのに使用されています。

このワザは、バラの花ならどんなものでも活用することができます。はじめのチャレンジでうまくいかなくてもあまり悩まないでください。
植物の成長は時間がかかるものです。自分で育てた美しいバラを見せて、友達や家族のみんなを驚かせてみましょう。枯れて捨てられてしまうのではなく、再び成長して花を咲かせることができればとても素晴らしいことですよね! 

 

野菜を食べる魚

出典:TBS NEWS DIG

 

「野菜を食べる魚」が食糧危機を救う

飼料高騰や資源不足…“野菜を食べる魚”の養殖で環境負荷の軽減を目指す

世界の天然の魚の約34%が数を維持できないほど乱獲されている状態で、今後、魚の養殖がますます必要になってきます。しかし、養殖のエサは生の魚や魚粉が中心で、たとえば養殖のブリは1kg太らせるのに7~10kgの魚が必要で資源不足が懸念されているのです。

 「これが海から取ってきたアイゴの幼魚と成魚ですね。エサの種類を変えて飼ってみることで味がどう変わるのか」

 アイゴは独特の臭みがあり市場ではほとんど流通しない未利用魚ですが、魚では珍しく海藻なども好んで食べます。そこに目をつけ、魚粉ではなく廃棄予定の野菜で育てることができないか実験することにしたのです。

 さらに独特の臭みはエサが原因とみて、水槽を3つに分けて、それぞれエサを「魚粉入り」・「植物性たんぱく質」・「野菜」にして味と臭みの違いを比べることにしました。アイゴには50日間それぞれのエサを与え続け、後日、育ったアイゴを食べ比べます。

エサによって味に違いは出るのか…
食べ比べた結果は?

 9月末、再び近大の研究所を訪れた島村さん。野菜を食べてくれているのか確認しに来たのです。

 そこには、近所の青果店からもらった廃棄予定の白菜をついばむアイゴの姿がありました。次から次へと勢いよく食べています。

 「キュウリとかブロッコリーとか緑の塊の野菜もすごく好きで、この前はメロンとかちょっとにおいがあるシソやバジルもきれいに食べました」

 では、肝心の臭みに変化はあるのか。50日間野菜を食べ続けたアイゴをその場でさばき、内臓のにおいを確認すると…。

 「においは全然ないですね。内臓脂肪が本当に少ないですね」

 続いては味の食べ比べ。それぞれのアイゴを刺身にします。見た目ではすこしの違いはあるようですが、果たして味はどうなのでしょうか。まずは

— 魚粉で育てたアイゴ —

から食べることに。

  (島村さん)「すごく弾力感がありますね」
 (料理人仲間)「脂も結構のっているね」

次に、

— 植物性たんぱく質を与えたアイゴ —

は…。

  (島村さん)「脂が多い。養殖しましたという感じがでている。ちょっと養殖のタイに似ている」
 (料理人仲間)「でも脂臭さみたいなものはないですね」

 どうやらエサによって味に違いが出ているようです。

— 野菜で育てたアイゴ —

はどんな変化があるのでしょうか。

  (島村さん)「全然味が違う。甘いというか」
 (料理人仲間)「魚のちゃんとした味がする気がする」
  (澤田教授)「全然違うぞ、やった!」
 (料理人仲間)「痩せていたからちょっと期待感があんまりなかったけれども、食べてみたら味的にはおいしい」
 (料理人仲間)「これが一番うまいかも」

 なんと独特の臭みが消えておいしい白身魚に育っていました。この結果を受け、来年の夏にも店で提供できる見通しがたちました。

未利用魚で敬遠されてきたアイゴで
未来の食料危機を救う

 

シクラメン 葉が少ない

出典:シクラメンの育て方

 

シクラメン 葉が少ない理由
— 休眠期で葉が少ない —

シクラメンには活動期と休眠期があります。
活動期には、葉がたくさん茂って花が咲きますが、休眠期の時期には葉がなくなります。

育てている環境により、葉が完全になくなり塊茎が固く乾燥した状態となる、完全休眠の状態と、葉が残る非休眠の状態に分かれます。

完全休眠の場合は、塊茎から出ていた葉などはすべて枯れた状態となるので、雨のかからない涼しい場所で過ごします。

対して非休眠株の方は、葉が何枚か残っているため、完全には休眠していないものの、冬のようにたくさんの花が咲いたり、盛んに新芽が発生することはありません。

基本としては夏の間が休眠期となるため、夏の時期は非休眠状態であっても、冬に比べると葉が少なくなります。

4月以降、気温の上昇とともに葉が減ってきたという場合は、自然と休眠に向かっている状態である可能性が高いので、心配はいりません。

休眠時に適した管理をすることで、次のシーズンも楽しむことができます。

— 原種シクラメンは葉が少ない —

シクラメンには、大輪咲きのシクラメン、ミニシクラメン、ガーデンシクラメン、原種シクラメンがあります。

その中でも、原種シクラメンは葉が少ないものが多いです。
他の大輪咲きやガーデンシクラメンも、休眠期には葉が減りますが、原種シクラメンの場合は、生育期であっても葉が少ない場合があるのです。

— 日照不足 —

生育期であるにも関わらず、なぜか葉が徐々に減っていったり、大きな葉が数枚だけある場合は、日照不足の可能性が高いです。

植物によって、必要となる光の量は異なりますが、シクラメンは基本的に日当たりの良い場所を好みます。

特に生育期は、日当たりの悪い場所で管理していると、最初はたくさんあった葉が枯れて少なくなっていき、次に育つはずの新芽も育たなくなります。

その結果、葉数がどんどん少なくなってしまうのです。
植物が日照不足になると出すサインの中に、徒長があります。

茎などがひょろひょろと細長くなり、見るからに貧弱な状態になります。
シクラメンの場合、葉柄がやたらと長くなる他に、葉が巨大化するというサインを出します。

おそらく光をたくさん取り込もうとして、葉を大きくしているのでしょう。
それでも光の量が足らないと、やはり次の新芽を育てられないため、極端に葉数が少なく、しかも巨大になっていきます。

— 肥料、水不足 —

肥料や水の与え方を間違えると、葉が急激に傷んでしまい、葉数が少なくなってしまうことがあります。

肥料が足りない時は葉色が薄くなり、老化が早まります。
反対に肥料が多すぎて土中の肥料濃度が高くなると、今度は根が傷んでしまったことによって、葉が枯れてしまいます。

これは水に関しても同じです。
乾燥しすぎて水切れになれば、葉が萎れて黄変したり、カリカリに乾いて枯れてしまいます。

しかし水を与えすぎると、過湿状態が続くこととなり、根が傷んで葉が枯れていきます。

適切な量の肥料や水を与えられるようになると、花はもちろん、葉も良い状態を保つことができます。

— 気温が高い —

大輪咲きのシクラメンやミニシクラメン、ガーデンシクラメンは、夏が休眠期となります。

そのため、冬でも温度が高い状態が続くと、休眠しようとしてしまい、シクラメンが自発的に葉を枯らしてしまうことがあります。

シクラメンが勘違いして休眠準備を始めないためには、温度管理も重要となります。

特に室内で管理することの多い、大輪咲きのシクラメンやミニシクラメンは、気を遣ってあげましょう。

冬は室内で暖房を使うことも多いので、意外と室温が高くなります。
シクラメンの栽培に適した温度は、10度~20度くらいだといわれています。

25度以上になると休眠に入ろうとするので、日中でもできるだけ20度を超えないようにしておくと安心です。

また、室温自体が20度に保てても、暖房器具の熱や風が直接当たると、
乾燥によって葉が傷んだりする原因にもなるので、気を付けましょう。

品種本来の美しいシクラメンに育てるために

 

シクラメンの葉や花がぐったりとして元気がなくなってしまった場合は、水切れ、若しくは、根や球根が腐ってしまっている可能性があります。 過湿により、根が腐ってしまったことが原因で起こっていることもあります。 シクラメンの根が腐っている状態なのに、水切れと間違えて、たくさんお水をあげてしまうと、症状はさらに進んでしまいます。

 

プルーンの育て方・栽培

出典:LOVEGREEN

プルーンの育て方

プルーンの果実は楕円形で綺麗な紫色をしています。また表面には白い果粉(ブルーム)がついてマットな質感です。甘酸っぱくなめらかでやわらかい食感に、ドライフルーツのイメージが払拭されます。落葉性の中高木の果樹で春にさくらや梅に似た白い可憐な花を咲かせます。同じ花粉で結実する自家結実性のものと、結実しない自家不結実性のものがあります。日当りと風通しを好み、耐寒性、耐暑性のどちらにも優れていますが、雨に弱い果樹です。またドライフルーツ向きの品種と向かない品種があります。果実の分類としては核果果実です。

プルーンの歴史

プルーンの原産地は長寿の人が多いといわれるコーカサス地方ですが、その後ヨーロッパからアメリカやオセアニアに広がっていきました。日本に初めてプルーンが入ってきたのは明治初期の長野県と東北地方ですが、定着しませんでした。プルーンの栽培は、日本の多雨多湿の気候には合わなかったようです。

昭和45年には水田転作用の作物として本格的に栽培が広がったようです。最初は「ブドウ・スモモ」という名前だったそうですが、色が紫色のブドウに似ていますね。現在では、比較的に雨の少ない、長野県、青森県、北海道でおもに栽培されているようですが、雨よけのハウスの導入で全国的にも広がっているそうです。

プルーンの植え付け

プルーンは地植えと鉢植えで育てることができます。地植えの場合は、日当たりがよく、さらに水はけもいい場所で育ててください。湿気を嫌いますので、通気性のいい場所を選びましょう。

鉢植え栽培の場合も同様です。梅雨の時期は雨に当たらないように軒下に移動させるなど対策も必要です。

プルーンを地植えで栽培している場合は、水やりの必要なく、降雨のみで十分です。真夏の雨が長く降らない時期で土がとても乾燥している場合は水やりをしましょう。

鉢植え栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。鉢の底から水が流れるくらい与えます。

プルーンの手入れ:剪定

プルーンは耐寒性も耐暑性も優れていて強いため、手入れは特に必要ありません。ただし、生長してくると見栄えが悪くなります。枝が伸び放題だと栄養が分散してしまうため、実のつき具合も悪くなります。

そのためにも、必要であれば適宜剪定を行いましょう。剪定時期は、果実を収穫したあとの12月から2月頃です。伸びすぎた枝や、傷んだ枝などをカットします。大きくなり過ぎた場合は、夏に剪定してコンパクトにしておくと良いでしょう。

プルーン増やし方:種まき・接ぎ木・挿し木

プルーンは、「種まき」のほか「接ぎ木」や「挿し木」でも増やすことが可能です。

— 種まき —

果実を収穫してその種を植えて増やすことも可能ですが、時間がかかります。種を果実から取り出したあとは、湿ったキッチンペーパーでくるんで乾燥させないようにします。冷蔵庫で保管をして、2〜3月に種まきをしてください。

— 接ぎ木 —

接ぎ木は、台木をまず用意してください。台木は高さ5センチくらいでカットしたものがよいです。プルーンの枝をカットして、切り口を台木の切り口につなぎ合わせて固定します。

— 挿し木 —

プルーンの挿し木は、剪定した枝を使用するので問題ありません。枝の切り口を斜めにして水にひたし、持っていれば発根促進剤を塗り、挿し木用の鉢植えに挿しましょう。1ヶ月ほどで根が出ます。

— プルーンの効果・効能 —

 プルーンは栄養豊富で、食物繊維がたっぷりと入っていて、お通じ改善によいとされています。またポリフェノールも豊富です。美味しいだけでなく体にいい果実で、鉄分も多く含まれているため女性にやさしい果実です。

鉄分が豊富なで食べると美味しいプルーン
大きく生長しない植物でお庭でも育てやすい果樹です。

 

出典:Green Snap

 

不老長寿の北国果実、ハスカップ

出典:北海道ラボ 北海道厚真町

ハスカップ!北海道ならではの魅惑の果実

ハスカップは「不老長寿の果実」として注目されている果物です。北海道外の方には耳馴染の無い言葉かもしれません。

というのも、非常に傷みが早く流通に適さないため、生のハスカップが本州に出回ることはほとんどありません。
北海道ですら、スーパーで生のハスカップを見かけることは稀です。

そんな魅惑の果実、ハスカップ。北海道に来たら食べないわけにはいきません!

— 不思議な名前の由来 —

ハスカップ。
聞き慣れた北海道民には、違和感の無い名前ですが、初めて聞くとそれが果物、果実を指しているとはなかなか想像できません。

ハスカップの名まえの由来はアイヌ語の「ハシカプ」。「枝のうえにたくさんなるもの」を意味します。

— どんな場所に生えてるの? —

北海道内での自生地は2種類に分けられます。

1つ目が低地の湿地周辺、代表的なのは苫小牧を中心とする勇払原野です。
2つ目が高山から亜高山にかけての地域で代表的なのは大雪山、知床などです。
本州以南では、標高の高い地域でしか見ることはできません。

日本国外ではサハリンやシベリアなど寒冷地に自生しています。シベリア地域の渡り鳥の糞によって種子が運ばれたことにより北海道に普及したと考えられています。

かつては北海道内唯一の群生地と言われた勇払原野も最近では自生地は非常に減ってしまい、自生のハスカップはほとんど見られなくなってしまいました。現在は栽培されたものがメインとなっています。

北海道では5月中旬から6月上旬にかけて白い花を咲かせ、徐々に黄緑色の実をつけます。6月下旬から8月中旬が旬。ブルーベリーに見た目は似ていますが、ブルーベリーが球体なのに対して、ハスカップは丸みを帯びた円錐形なのが特徴です。酸味はブルーベリーより強め。皮が薄く、水分含有量が多いため、食べた瞬間に甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

— 不老長寿の果実、その豊富な栄養素 —

ハスカップは不老長寿の果実と言われるだけのことはあり、カルシウム、鉄、ビタミンC、Eなど、他の食べもの、果実とは比べものにならないほど多くの栄養成分を含んでいます。

ハスカップにはポリフェノールがブルーベリーの5.5倍含まれます。また、漢方薬(センナ、当帰)や健康食品(ウコン、田七)に使われる植物とも遜色のない含有量と言えます。同様に抗酸化作用のあるビタミンCについてはレモンの1.8倍が含まれます。

  • 抗糖化作用  糖化は、食後血糖が急激に高くなる人に起きやすく、体の中の余分な糖とタンパク質等が結びついて老化物質ができることを言います。
  • 抗菌作用  生薬に使用されるスイカズラ科の金銀花(キンギンカ)や忍冬(スイカズラ)と同族の植物。
  • 核内受容体活性化作用  女性ホルモンの一種「エストロゲン」の受容体の一つであるERβに対し、高い活性を示すことが分かっています。
  • 抗肥満化作用  ハスカップ水を与えたマウスに体重増加の抑制がみられ、さらに内臓脂肪が減少しました。肥満への機能性が期待されます。
ハスカップを使った有名なお菓子

ハスカップジュエリー

ハスカップジュエリーは、北海道で多数の店舗を展開している人気洋菓子店のmorimotoで販売されているハスカップを使ったお菓子です。ハスカップジャムをバタークリームとクッキーでサンドしたお菓子で、甘さと酸味のバランスが絶妙。老若男女に愛される北海道で有名なスイーツです。

よいとまけ

ハスカップを使ったお菓子として北海道民に広く知れ渡っているのが、三星のよいとまけです。苫小牧を代表する銘菓としても親しまれ、ハスカップジャムを贅沢に使ったロールケーキは百貨店からイベント出店を打診されるほどの人気です。

カムイの宝珠

果実が本来持っているビタミンCやカルシウムなどの高い栄養価を損なうことなく、ダイレクトに楽しむことができます。そのままの形でフリーズドライにした商品です。ハスカップは健康や美容にも良いと言われているので、1日3~5粒を目安に楽しむのがおすすめです。
出典:PREZO

北海道で圧倒的に多く自生しており、北海道以外では中部以北の高山地方にて見ることができます。

 

フルーツって掃除にも使える!

出典:エネチェンジ

 

捨てる物を活用した節約法

ここで注目したいのは、フルーツに含まれる有機酸や精油成分。フルーツの中に含まれる成分は体の栄養になるだけでなく、上手に利用すれば掃除にも使えるのです。しかも、掃除をすればするほどフルーツのよい香りが広がって、アロマによるリラックス効果も期待できます。

フルーツの掃除に使える成分はコレ!

  • クエン酸 食品に含まれる酸の中で最も強いもののひとつで、殺菌作用があります。
  • リンゴ酸 鍋の黒ずみや水アカ、シンクの石鹸カスの汚れなどのアルカリ性の汚れを落とす効果があります。
  • リモネン 柑橘類に含まれる精油成分、優れた洗浄効果があります。
捨てるフルーツのゴミをもっと活用しましょう

捨てればゴミになってしまうフルーツの皮のお掃除グッズとしての活用方法は沢山あります。
グレープフルーツやオレンジなどの肉厚の皮は、キッチンのスポンジ代わりにも!食べ終わったお皿の油汚れをスッキリ落ちるんですよ。

レモンの皮のクエン酸を利用した掃除方法

レモンの酸っぱい成分「クエン酸」は酸性。アルカリ性の汚れを中和して落としてくれます。アルカリ性の汚れといえばキッチンの水回りの水垢や石鹸カス、鏡やガラス製品のくもりなど。紅茶に浮かべるレモンも、フライなどの料理に添えたレモンも、最後まで使い倒してこその節約ですよ。

シンクの掃除
・蛇口磨き
・電子レンジ掃除
・ガラス製品や鏡のくもり
・茶渋落とし

みかんの皮洗剤を使えば万能洗剤に!

柑橘類に含まれる「リモネン」は市販される洗剤にも使われていますね。水400ccに対してみかんの皮4個分をちぎって鍋に入れ、15分ほど煮出します。冷めたらザルで濾したものをスプレー容器に入れると、みかんスプレーの出来上がり。煮だし終わった皮もお皿やシンク磨きに使いましょう。みかん水は保存料を入れていないので、2週間ほどで使いきってくださいね。

・調理台まわり
・フローリングや皮製品のツヤ出し
・畳の黄ばみ

みかんの皮は乾燥せて保存しておくと、いつでも使えます。

干した皮をお風呂に入れると、良い香りの入浴剤になるだけでなく、湯垢もスッキリと掃除がしやすくなりますよ。

リンゴの皮のリンゴ酸を利用した掃除方法

リンゴに含まれる「リンゴ酸」も酸性で、中和によってアルカリ性の汚れをスッキリと落としてくれます。リンゴの皮も良い匂いがするので、すぐに天日で干してからからになったものを布袋に入れてタンスに入れると、ポプリ代わりに使えますよ。

・シンク
・アルミ鍋の黒ずみ

フルーツの皮を掃除に活用すればゴミも減る

家の中の汚れはわざわざ洗剤を買わなくても、身近なもので汚れが落とせるものなんです。掃除のポイントはガラスやステンレスを徹底的にキレイにしておくこと。ピカピカ光る部分がキレイだと、家中が明るくなりますよね。