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【凍み大根】凍らせることで一層滋味が深くなる

出典:Foodie

 

長野県泰阜村には、都心では失われてしまった昔ながらの食文化が今も息づいています。

 凍み大根は、凍らせることで大根の水分を抜きます。中に細かな空洞ができ、煮物の煮汁などが染みやすくなることが特長。滋味も一層深くなり、大根の濃厚な味わいを感じられます。

泰阜村では氷点下の外気に何日もさらし、凍らせては解凍する工程を繰り返して作りますが、環境が異なる地方では冷凍庫を使って作ることもできます。

<作り方>凍み大根の作り方
① 切る・茹でる
大根を皮ごと1cmくらいの厚さに切り、半透明になるまで茹でます。

② ひもを通す
中心部に箸で穴を開け、ワラやビニールひもを通します。大根同士がくっつかないよう、大根を通す度に結び目を作りましょう。通したらこのまま軒下などに干して凍らせます。数日は干しっぱなしにして、何度も凍らせては溶かすことを繰り返すのがポイントです。

冷凍庫を使った作り方

 大根が凍らない気候の地域にお住まいの方も、冷凍庫を使えば凍み大根を作ることができます。切って茹でた大根を袋に入れ、凍らせては外に出して干しながら解凍するという工程を水分が抜けてカリカリになるまで5回ほど繰り返しましょう。

※干す時間は、季節や環境によって差があります。記事内で紹介している方法で完全に乾燥しない場合は、追加で干してください。編集部の検証では5回凍らせては干したのち、さらに3日干して完成しました。

凍み大根の食べ方

 名人おすすめの調理方法は煮物。半日ほど水で戻した後、戻し汁と一緒にさつまあげ、ちくわ、ごぼうなどと煮るだけです。定番の味付けではありますが、大根の滋味が引き出され、出汁と混じり合うことで深いうまみを感じられます。

意外と簡単に作れそうな切り干し大根に凍み大根。お店で買ってくるのもいいけれど、自分で作れば一層愛着がわき、美味しく食べられそうです。食材の新たなポテンシャルの発見にもつながりそうな昔ながらの保存食作りは、一度始めたら結構はまってしまいそう。

 

ギョウジャニンニク